気功を極めると手から気を出せるって本当ですか?
こんにちは。ねおたろうです。
総合格闘家 VS 武術気功の達人という動画をYouTubeで発見してチラ見しました。
気功は戦うためのものじゃなくて、身体を強くしたり、健康のためにするものなんじゃ
ないのかなー、と思わずにはいられませんでした。
「気」の正体は「血」の巡り?
まあ、そんな動画はさておき、今日は太極拳で重要な「気」について考えてみました。
健康体操として人気が高い太極拳ですが、もともとは戦うための訓練法として
編み出されたものと言われています。
様々に分派して太極拳の風格も多岐にわたるようになりましたが、
古来の伝統的な太極拳の演武は、競技用、表演用の太極拳と比べると
武術・武道ならではの無骨さが伝わってきます。
ちなみに私が以前全日本柔拳連盟で学んでいた正宗太極拳も、
本格武道としての色合いが強いですね。型が実践的な感じがします。
さて、太極拳も体作りが基本となりますが、この体作りに取り入れられているのが
気功です。気の鎧をまとう体になる、とかよく言われました。
筋トレではなく、「気」で体を強くする。そういった体質にならないと
太極拳を練習しても意味がない、ということで気功は必須になるようです。
私が習った大成気功は8つのポーズをそれぞれ1~2分程度キープしたまま静止します。
もちろん可能であればもっと時間をかけて行ったほうが良いようですが、
じっとしたままなのでちょっとつまらない感じも否めません。
気功では自然な呼吸を心がけ、無心でひたすら「気」を練ります。
「気」を練る? 「気」を体中に巡らせる? でしょうか。
いずれにせよ、これがなかなかきつい。じっとしてるのがきついです。
気が流れると体が温かくなってきて、指先がしびれてくるような感覚を得られると
先輩たちからはよく言われました。
ほんとかな~? と思いつつ頑張ってやってましたが、ついにそうした感覚を
私は得ることができませんでした。修行不足です。。。
「気」というものをどのように解釈するかは難しいところですが、
体が温かくなるということは、血の巡りがよくなることなのかな? と
考えを巡らせています。
漢方の世界では「気血」と言って「気」と「血」は密接な関係にあるそうです。
お互いに作用しあうことで生理的に機能し、二つの調和が保たれることで健康な状態を
維持できる、とか。
そう考えると、血の巡りがよくなるような内部感覚を養えばよいのかな、と思います。
へその下で気を増幅させる
『気沈丹田』という言葉があります。丹田とはへその下あたりを指し、
そこへ気を沈めるように意識して気力を増幅させます。
太極拳は脳からの「動」の指令を「気」を用いて「勁」として発動するものだとか。
「気」とは丹田で作られる生体エネルギーのことで、
腹式呼吸による内臓器官の活発化によって気血となって全身に巡っていく。
いろいろと本を読み漁ってみましたが、そういったいわゆる「内功」とよばれる
ものを体得していくのが気功であり、太極拳なんだと思います。
なかなか理解するのが困難な世界ですが、そこがまた太極拳を追求する
醍醐味でもありますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、今日はこのへんで。