太極拳練習ノート

誰でも始められる。一人でもできる。

太極拳の練習方法を一から見直してみた

こんにちは。ねおたろうです。

独学ゆえに太極拳の練習をすればするほど納得できない、腑に落ちない、

うまくできないということが増えていくばかりです。その理由を考えてみました。

 

太極拳の練習をしてください」と言われたらあなたは何をしますか?

私は現在教室に通うことなく独学で太極拳と向き合っています。いわゆる自主練習

いうやつで、主に套路練習が主体となっています。昔習った正宗太極拳をひたすら

練るといった練習です。

 

そんな自主練習をしているうちに、だんだんと正宗太極拳だけではなくいろいろな

流派の太極拳にも興味を持つようになり、巷にあふれるDVD付きの教則本

関連書籍などを買い漁っては太極拳とその基本情報について勉強するように

なりました。最近ではYouTubeでもさまざまな套路動画や太極拳チャンネルがアップ

されていて、情報には事欠きません。

 

そうしていろんな情報に触れていくうちに、ふと太極拳の練習に疑問を抱くように

なりました。はたしてこの練習方法で上達するのだろうか、と。

誰かと競うためにやっているわけではないので自分が満足できればそれで

いいのですが、いくら独学とはいえどうせやるならできるだけ正しく身に付けたい。

 

太極拳を練習するには何を、どのように練習すればいいのか?なにを学べばいいのか?

そんなことを改めて考えるようになり、自分なりのカリキュラムを考えてみました。

 

基本の練習と套路の練習

套路の練習ばかりやっていても、太極拳に求められる体の内側から動き出すという

感覚がどうしても実感できない。それはなぜなのか? と考えてみたら、

当たり前のことですが、基本ができていないからという結論に到達しました。

 

野球でいえばバットの握り方や構え方、素振りもしないでバッターボックスに立って

ボールを打とうとしているようなものです。套路には太極拳のすべてが詰まって

いるから套路を練習すればいい、という考えがそもそも間違っていました。

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何事もそうですが、太極拳においても基本が大事。では太極拳の基本って何?

ということで武術ではおなじみ「基本功」をテーマに、套路練習に入る前にやるべき

ことをリストアップしてみました。

 

1)基本的な姿勢・立ち方

2)手の動かし方(円運動)

3)足の動かし方(歩法)

4)内部感覚を養う

5)柔軟体操

 

1)基本的な姿勢・立ち方

馬歩や虚歩といった太極拳で要求される姿勢や立ち方を練習する。正しい姿勢を

身に付ける。

 

2)手の動かし方(円運動)

太極拳は円運動が基本なのでその基本的な動きを身に付ける。全身が連動して動く

感覚を身に付ける。

 

3)足の動かし方(歩法)

重心移動、腰の緩め方、足の進め方など移動の身体操作を身に付ける。安定した

下半身をつくる。

 

4)站椿・気功(内部感覚)

站椿、気功を通じて意識の修練、気の巡り、呼吸法などの内部感覚を養う。

 

5)柔軟体操

太極拳を柔らかく演じるための柔らかな身体をつくる。

 

以上5つの項目についてじっくりと取り組みたいと思います。基本的には

毎日仕事から帰ってきたら、時間の許す限りこれらの基本功を行います。

 

套路練習について

套路は週末、休日などに時間をかけて行います。一度通して行ったら

気になる部分や好きな型を単式練習でさらに追求します。

 

大事なことは基本練習、つまり基本功をしっかり行うこと。一足飛びに套路練習を

しても、結局それは形だけのものになってしまうということです。毎日こつこつ

基本功を行い、套路は時間のある時にゆっくりと。はっきり言って套路なんか

その気になればいつでも覚えられる。さらに、基本功がしっかりできていれば

より覚えやすくなる、というものではないでしょうか。

 

独学ゆえに先生に教えてもらうことはできませんが、先ほども書いたように情報は

世の中にあふれていて、情報を取りに行く意識と行動力があればいくらでも正しい

太極拳を学ぶことができると思います。

 

座学も必要。太極拳は理論が大事

最後に太極拳の理論についても学ぶ必要があると思います。最後にというか、

最初に学ぶべきというか、とにかく理論を理解していないと中身のない太極拳

なってしまいます。

 

太極拳はその発展の歴史や陰陽理論、経絡やツボといった東洋医学に関する知識など

より深く求めようとすればするほどそうした思想や文化といった学問的なことにも

触れていく必要があるようです。スポーツや運動といった枠にはまらないスケールの

大きさが太極拳を学ぶ醍醐味でもありますね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。