練習中、太極拳の動きについて思ったこと
こんにちは。ねおたろうです。
太極拳は、日常生活にはない複雑な動きを、力を抜いて自然に動くように
と要求してきます。
いったい太極拳において自然に動くとはどういうことなのか?
どうしたら自然に動けるのか、を少し考えてみました。
自然な動きとは無意識の身体動作メカニズム
例えば、歩くという動作を考えてみます。右足を前に出して、かかとから着地し、
足の裏が地に着いた時には左足のかかとは上がり、左ひざを軽く曲げた状態で
つま先立ちとなる。そのまま左足を前に出し、あとは繰り返しとなる。
このとき手は足と交互に前後に動かし。。。。
こうして動作を解説しようと動きを分解しているととたんに動きが
ぎこちなくなります。
つまり歩くという動作は、(病気や身体に障害を持つ人を除けば)歩幅がどうとか
重心がどうとかを考えて行うものではなく、身体動作の基本メカニズムとして
無意識のうちに自然に行われているということがわかります。
裏を返せば、「考える」という行為が、体の動きを不自然にする、
ということも言えると思います。
動作を考えているようではダメ、ということ
太極拳は一つ一つの型が独特な動作になっています。
套路そのものが不自然な動きの集大成みたいなものですよね。
ねじってみたり、かがんでみたり。慣れない動作につい力が入っておかしな動作に
なってしまいます。そして、なんで力が入ってしまうかというとずばり、次の動きを
考えてしまうからですね。
「歩く」と同じように、何も考えることなく無意識に動けるようになること。
套路そのものを無意識の身体動作メカニズムまで昇華させること。
ここまでできて、はじめて自然な動きの太極拳が完成するのかな、と
思ったりしてしまいました。
もう、無の境地、ですね。
自分で書きながら、確たる結論も見いだせずただただハードル高すぎて死ぬまで無理、
と泣き笑いです^^;
まあ、とにかくまずは套路をすべて覚えること。ここからすべてが始まります。
そして何度も何度も套路を繰り返し、身体に負担を感じるところがあれば
不自然な動きになっていると思って修正していきましょう。
何事においても大事なことですが
「考えるより先に、動く」
歩き始めたばかりの赤ちゃんだと思って毎日無心に、こつこつやるだけですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、今日はこのへんで。