太極拳練習ノート

誰でも始められる。一人でもできる。

早く動くためにゆっくと体を動かす太極拳

 こんにちは。ねおたろうです。

身体をゆっくり動かして練習することのすごさを改めて教わりました。

それも太極拳ではなくゴルフで。。。

 

 動作のメカニズムを把握する練習

過去記事でも紹介しましたが、 世界ランキング1位にも輝いたことのある

元プロゴルファー宮里藍の「太極拳スイング」を見たことがありますか?

ゴルフスイングの練習法の一つなんだそうですが、ゴルフの素振りをまるで

コマ送りで見ているかのようにゆっくりと正確に行います。

 

YouTubeにアップされている動画のナレーションでは宮里藍はいつもと寸分たがわぬ

スイングを2分30秒かけて行うと言います。スローモーション映像と言われても

全く疑わないほどの素晴らしくゆっくりとした動きです。

 

おそらく実戦のスイングではミリ単位の精度が求められるのでしょう。私が思うに

この練習方法の優れたところは、そうしたミリ単位に及ぶ動作のメカニズムを

身体に正確に覚えこませる点にあるのかな、と思います。

 

ゆっくり正確に振ることができるからこそ、早く正確にスイングすることができる。

太極拳の練習もまさにこれと同じです。

 

即座に反応する身体を作る慢練

太極拳のゆっくりした動作は「慢練」と言われます。あえてゆっくりと動く。

ここに太極拳の技法の秘密があります。

 

太極拳は剛力や腕力を使う武術ではありません。力ではなく、自分の体を

重く運用することで、相手の力を封じ込めます。

「重く運用する」とは私が勝手に考えた表現ですが、力を抜くことで自分の体を

重くすることができます。逆に力を入れると体は軽くなりより強い力には

抵抗できません。

 

この常に力を抜いて重い体で対応できる状態を身につけるために、太極拳

意識的に時間をかけてゆっくりと套路を練習します。

 

まとめると、「気」という体内エネルギーを勁力に変え、状況に応じて的確に反応する

重い体と体内メカニズムを作るのが慢練の目指すところ、ということになります。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。