太極拳練習ノート

誰でも始められる。一人でもできる。

力みの悪循環を克服するには?

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

ボディコントロールが難しい倒レン猴

正宗太極拳の型の中で、一番苦手にしているのが「拗歩倒レン猴」。

全身のバランスを保つのが難しい。

足を上げるだけでもフラついてしまうのに、

体をひねりながら両腕の円運動。

 

全身を調和させることに全集中していると、

上半身に力が入ってしまう。

力が入るとバランスを崩すのでなんとか立て直そうとすると、

余計に力が入ってグラグラが止まらなくなる。

 

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この力みの悪循環を何とかしたいと思って、

いろいろと考えてみた。

 

まず、力みは緊張からくる。ではなぜ緊張するのか?

それはうまくやろうとする意識が強すぎるから。

 

きれいな太極拳を目指す前に、

まず自分にとって自然な動きを心掛けてみるか。

 

ということで、

 

まず歩幅を小さくして足腰の負担を軽くしてみた。

腕の運動域も小さくして、

体をコントロールしやすいよう動作全体を

コンパクトにまとめてみた。

 

コントロールしやすいから体が緊張することもなく

スムースにできるようになった。

 

この動作に慣れてきたら、

歩幅も広めにとって腕も大きく動かして

おおらかに表現できるようにしていこう。

 

太極拳で何が一番難しいって、

力を入れずに動作を整えることにつきます。

 

動作がスムースにできて力みがなくなれば、

呼吸が乱れることもなくなり

良い太極拳に近づけると思う。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。

寝起きの硬~い体を短時間でほぐす方法

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

体をほぐす太極拳の効果

枕があっていないからなのか、朝目が覚めると首から肩にかけて痛みがあることが

多くなってきた。

湿布薬を貼るまでもないけど、ちょっと凝った感じがしてしっくりこない。

平日は毎度時間に追われて寝起きの凝り固まった首周りを放置したまま

出かけてしまうので、凝りがほぐれるまで昼ぐらいまで時間がかかって

しまうことがある。

 

今朝もやっぱり首が凝っている。そこで今日は日曜ということもあり、太極拳

この凝りをほぐしてみることにした。

太極拳でといってもお出かけ前で時間もそんなにないので、

首から肩、肩甲骨にかけての凝りをほぐすことを目的に、基本の円運動や腕を大きく

動かす動作を繰り返し行ってみることにした。

 

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まずやってみたのが『雲手』。雲手は体の前で両手を左右上下に移動する動きで、

なんとなくしばらく続けていたらだんだんと腕が重くなってきた。なんだか余計に

肩が凝りそうな感じ。

 

これはまずいということで少し体の使い方を見直してみた。

腕主体で動かすのではなく腰、背中、肩、腕と全身が連動して動くように意識して

もう一度やり直し。すると今度は繰り返しやっても腕がさっきほど重くならない。

腕だけを動かすのではなく上半身と腕を一体化させて動かすほうが

腕に負担がかからず力みも取れることがよく分かった。

 

もうひとつ、四正太極拳の倒捲肱もやってみた。

倒捲肱両腕を交互に前後に回転させる動作で、肩、首、頭が連動して動き、

首周りの筋の運動にもなる。書籍「太極拳『超』入門」にも全身運動による

マッサージ効果が期待できると書いてあり、続けているととても気持ちよくなる。

 

さて、ひとしきり体を動かしてみた効果は、というと。。。

なんと、寝起きの凝りがだいぶ楽になっているではないか! 上半身がずいぶん

軽くなった。

 

朝の短い時間に体をすっきりさせる運動に、太極拳の『雲手』と『倒捲肱』。

おススメかもしれない。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。

 

『鬼滅の刃』 あの少年にいいこと教わりました。

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

気持ちが切れそうになった時の練習法

太極拳の道場に通っていた時は、家から車で40~50分の所に練習場があって、

せっせと通っていました。

 

毎週日曜日の朝10時から12時までが練習時間。

あの時はまだ子供も小さくて、子育ても大変だったけど、

せっかくの休日に朝早くからそそくさと支度をして、

密度の濃い練習をして、帰ってくるのは13時過ぎ。

 

カミさんにしてみれば、休みの日に家族ほったらかしで何してんだよ!

って感じだったんだろうな。

まあ、文句も言わずに見守ってくれてたけど。

 

そこまでして練習に打ち込んだ若き日。

あの時の熱量は、今考えるとものすごいもんだったんだな、と改めて思う。

 

時は流れて、今は50過ぎ。

子供も家を離れていなくなり、カミさんは週末は仕事。

ひとりきりの時間が増えて、やりたいときにいくらでも練習できる環境なのに

いまいちあの時の熱量がよみがえってこない。

 

仕事の疲れも取れず、体を動かすのも億劫になってくるお年頃だろうか。

暇があってはソファに寝そべって、YouTubeにはまる。

 

そういう、なにか物事に身が入らない時というのが、

日々の生活の中で現れては消えての繰り返し。

 

今はまさに体が動かない日々に突入している。

何かを見失ってる、みたいな。

 

それでも太極拳は続けなくちゃ、続けたいな、と思ってるから

少しづつでも体を動かすようにしているのだけど。。

 

そんな時に、たまたま流行に乗っかって見たのが『鬼滅の刃』で、

ひとつの技を極めに極めた我妻善逸少年にピンとくるものがありました。

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そうか。一つの技を極めればいいのか。

 

気分的になかなか乗ってこなくて、あれこれ考えるのが面倒な時には

とにかく一つの型を繰り返す。

 

やることを単純化して、思考が四方に飛び散らないように一点集中で型を練る。

(鬼滅的には『全集中』ってとこですかね)

 

一歩ずつでもいいから上達への歩みを止めてはいけないと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。

 

硬い体は太極拳で柔らかくなるのか?

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

さぼった分だけ硬くなったカラダ

若い頃はそれなりに体に柔軟性があって、180度とまではいかないまでも

開脚もそこそこできたりして、套路に出てくる割と身体的にキツめのポーズだって

苦も無くこなしていたのですが。。。

 

年を取ると運動するのも次第に億劫になってきて、自分の体は柔らかいんだと

過信をしていたら、あっというまにギシギシと音を立てて軋むような体になって

しまいました。

 

道場に通っていた30代のころ、

太極拳套路には柔軟効果も含まれている」

と言われたことを覚えていて太極拳をやっていれば柔軟体操はしなくてOK、と

勝手に思い込んでいたのですが、その太極拳すらまじめに続けていなかったので、

こんな体になってしまったのも自業自得です(泣)

 

四正太極拳を始めてみて真っ先に悲鳴を上げたのが、伸ばすと痛む足でした。

体に無理のない姿勢でやればいいのですが、エエカッコシイなところもいまだにあって

老師のような低架でやりたい、とヒイヒイ言いながらやってます。

なので独学ながら、套路がいっこうに先に進みません。

第4式の『十字推掌』でずっと止まっています(汗)

 

脚だけでなく上半身も硬いものだから、重心を落としたときに手を大きく開くのも

「辛い!」の一言です。

まずは形を覚えるのが第一歩とは思いますが、これでは呼吸も何もあったものではなく、先が思いやられます。

 

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体の負担が少ない正宗太極拳に慣れていただけ?

いろいろな太極拳があって、それぞれ素晴らしいものですが、

若いころから習っていた正宗太極拳がやはりやりやすいというのはあります。

大きな動作や低い姿勢が比較的少ないという点で、体が硬い人や高齢の人には

個人的にはおススメです。

 

私が正宗太極拳をやっていて体の軋みを感じるのは『下勢』くらいかな?

こういっちゃなんだけど、正宗太極拳はそれほどの柔軟性を必要としないのかも

しれません。だから自分は体が柔らかいと錯覚していたのかな?

 

硬くなった体は元に戻らないのだろうか? 根気よく四正太極拳を続けていったら

套路に馴染んだ柔らかい体になるのかな? そんな効果も検証しつつ、

練習続けていきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。

 

 

 

 

週末はアウトドア太極拳を楽しんでみる

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

外での練習をおススメするワケとは?

私は一人で太極拳を練習しているので、練習場所は自由にチョイスしています。

普段は家で練習していますが、そんなに広い家ではないので套路をすべてやろうと

思ったらさすがに思いどおりにはいきません。

 

家の中、いろいろな障害物がある中で套路を練習すると、個人的には

あまりいいことはないと思っています。

 

まず、余計なことに意識を持っていかれる。

障害物の位置を常に意識していなければいけないので、真に自分の動作や心に集中する

ことができません。

 

また、空間が限られているので流れるような動きが身に付きません。余計な力が

入ります。そして、動きに落ち着きがなくなるような気がします。

 

そうしたことから、私は時間があればできるだけ外へ出て練習するようにしています。

私の場合、歩いて30分くらいのところにある公園を練習場にしています。朝のうちは

あまり人が来ない公園で、広々とした空間でおおらかにできるのが気に入っています。

 

公園の緑の中で套路をすると視界も広がり、力みが取れて、自然な動作ができるように

感じます。大地はデコボコしていますが、足の裏でしっかり踏みしめて、四肢は

ゆるめて、ゆっくりと呼吸をして、意識を集中して。

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公園の中ではちっぽけな存在ですから、動作も見栄を張ることなく無理のない

身体動作を心掛けています。なぜか、家の中でやるより柔らかく自然に演じることが

できます。風も気持ちいいです。さわやかな1日になります。

 

ただ、夏場の公園は蚊に刺される危険性が高いので、半そで短パンといった格好で

練習するのはやめておいたほうがいいです。私も予備式の段階で数十か所刺されて、

練習どころではなくなり早々に帰宅したこともあります。(汗)

 

家では一つの型を繰り返し行う単式練習をメインにして、週末に屋外で套路を練る。

これが長く太極拳を楽しむひとつの秘訣かな、と思います。

 

 

武術の本ではないけれど示唆に富む書籍 『体を整える』

こんにちわ。ねおたろうです。

太極拳の体の使い方がどうもしっくりこないと感じた時に読んでみたらとても参考に

なった本を紹介します。

 

雀鬼が教える体の使い方

私は存じ上げなかったのですが、桜井章一という「雀鬼」の異名を持つプロ雀士

書いた本があります。

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書店でタイトルが目に入り、手に取ってパラパラと読んでみたら「ほほう」と

思わずうなずいてしまうような言葉が次々と飛び込んできて、とりあえず家で

ゆっくり読もうと購入しました。

 

雀士が体の使い方を書くの? と少し違和感がありましたが、書かれていることは

なかなか奥深い。読んでみるとプロレスラーの中邑真輔選手や卓球の平野早矢香さん

が桜井氏を訪ねて身体の使い方や感覚について学んだことも紹介されていて、

「この人何者?」と思わず興味津々です。

 

「カラダは流れるように動くのが自然である」

「目線を変えるだけで動きが流れ出す」

 

など、太極拳に通じる言葉だと思いませんか?

 

「流体のカラダ」を目指せ! 

考えて動く太極拳では流れるような動きは生まれない。大きなうねりとなって自然と

身体が動く、そんな太極拳を表現できたらいいなと思います。

 

ものごとは流れの中で力を抜いて始末する。力が抜けてカラダが流れる

動きになると、硬い動きのときにできなかったことができる。

「力を抜く」ということは力が入っていない状態だが、これは何に対して

も「~しよう」という思考の癖を持っている人にとっては難しい。

だから、力を抜こうと思うのではなく、体の動きを流れにするという感覚

を持ったほうが体は素直になるかもしれない。カラダが素直になる、

正直になるということが、体の最も自然な状態なのである。

 

真に力を抜いた状態とは、もちろんカラダから単に脱力する

ということではない。どこにも緊張を入れず柔らかな状態にカラダを置く

ことが、「力を抜く」ことなのだ。

 

感覚的な要素が非常に大きいとは思いますが、そういうカラダに少しでも近づける

ように頑張りたいなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。

25年目の真実! 摟膝拗歩は前足体重だった(汗)

こんにちは。ねおたろうです。 

独学で再チャレンジ中の太極拳。練習中に感じたことを書き留めています。

 

今まで勘違いをしていた歩形

太極拳を学びなおそうと決めてから、いろいろな情報を積極的に収集するように

なりました。YouTubeにもたくさんのチャンネルがあって、どれも大変ためになる

ものばかりです。

 

ただ、私がもともと習っていた正宗太極拳に関する動画はそれほど多くなくて、

細かいところを確認したくてもできないのが現状です。

そんな中、先日ふっと暇つぶしに入ったブックオフでスポーツコーナーをのぞいて

みたら、王樹金老師の太極拳の本に出合いました。

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不思議なものですね。日ごろから心に留めておくと求めているものに何気なしに

出会えたりします。

この本に紹介されている太極拳は私が全日本柔拳連盟で習っていた正宗太極拳

同じもの、王樹金老師の太極拳です。

 

この本の中でひとつ勉強になったのは、摟膝拗歩の歩形。

正宗太極拳の基本となる歩形は坐後腿と呼ばれるもので後足と前足で体重を6:4とする歩形です。後足の太ももと上半身が地面から一直線になるように構えます。

 

私は正宗太極拳を学び始めてからこれまでずっと、套路全般においてにおいて

25年にわたりこの坐後退を意識していました。でもある日、YouTubeで見た24式太極拳

の動画で摟膝拗歩では体重を前に出すと紹介していて、流派は違えど「そうなのか?」

と気になっていました。

 

実際に前体重でやってみると前後の体重移動から定式になったとき、なんとなく

しっくりくる感じもしたりして、「ほんとはどっちなんだろう?」と一人考えて

いました。

 

そしてありがたいことにこの本にはその答えが書いてあり、摟膝拗歩の歩形は体重を

7:3の割合で前に出す「弓箭式」ということがわかりました。それでも前足の膝は

前に出すぎないようにするのがポイントです。

 

そのほかにも実は弓箭式をとる型があるんじゃないかと思って、すべての型を見直して

みましたが、「彎弓射虎」以外はないのかな、と思います。

「彎弓射虎」は後足を伸ばしておもいっきり前体重なので坐後退と迷うことはない

ですが、ただこれも弓箭式ということは知りませんでした(汗)

 

ひとつ正しい知識が得られてよかったです。独学なので間違ったまま覚えてしまう

危険性もありますが、その分多くの情報に触れようと前向きに動いてできるだけ

正しい太極拳を身につけられたらいいなぁと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、今日はこのへんで。